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2008年7月14日 (月)

常田合戦甲州軍幽霊・3

7月14日(月)

常田合戦甲州軍幽霊・3(狗波利子通算・37)

(前回までのあらすじ・甲州恵林寺の奥にある上求寺の住職・頼胤は大変な高僧である。国主信玄は、深く帰依して、戦の前には必ず祈祷をする。地蔵峠で上杉方と戦い、相手方は去ったが、味方も多くの痛手を受けた。上求寺で祈祷したときに、不吉なことがあったっが、住職は誰にも告げなかった)

26日の亥の刻(夜中の10時頃)鎧武者が300騎ばかり、上求寺の門を開いて駈け入った。戦死したはずの小山田古備中の声がして、兵たちに指図をしている。

寺にいた法師達は、驚き慌てて、縁の下や天井裏に隠れた。

頼胤は少しも慌てず、窓から外を見ていた。300騎ばかりが並んでいるところに、6.7百騎が入ってきた。それらが庭の中であい争い、撃ちあい、引き倒しあった。鉾より出る火は、沢辺の風に咲き乱れる蛍よりも輝き、行き違う軍馬は雲の上で鳴り響く雷のようだ。

地元の甲府の人々は、この声に驚き、味方ヶ負けて、敵軍が押し入ってきた、と、にわかに騒ぎ出した。親は子の手を引き、私財を担いで逃げた。

                    続く

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