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2008年6月18日 (水)

品がない・深川左近の亡霊2

6月18日(水)

品がない(ぼんくら日記)

精障者作業所みちくさへ。

近ごろは、ほんとに品のない世の中になりました。

犬のファションショウをやることは聞いていました。まあいいでしょう。宝石で飾るんだそうですね。犬に宝石ですか。豚に真珠といいますけどね。

犬を宝石で飾り立てる人がいれば、その飼い主をセレブだなどとおだてる人がいる。分からないなあ、この感覚。犬を宝石で飾るなどと言うのは恥ずかしいことだと思うのだけれども、飾る方の人にしてみたら、逆に、それがなんで恥ずかしいのか分からないんだろうな。

金儲けのためならなんでもする。儲けた金はどう使おうと自由だ、といったところかな。アフリカの人が飢えようとも、金儲けのために小麦にちょっかいを出す、世界中の庶民が困ろうとも、石油価格を操作する。何をしても自分が儲かればいいんだ。企業が儲けるためには、ワーキングプアーが増えることだって平気だ。・・・品がないねえ。

深川左近亡霊・2(狗波利子・通算29回)

    原作・浅井了意  現代語訳・ぼんくらビッキ

(前回のあらすじ・黒川俊昌と深川左近は、先に死んだ方があの世の様子を知らせに来ると約束していた。深川左近が亡くなって数日後の夜、黒川の庭に左近の声がする。黒川は左近の言葉に従い、灯りを消して左近を招き入れる。)

真っ暗な中で、深川左近は部屋に入った。深川は昔のことなどを語った。その声、言葉付きなど、生前と少しも変わらない。

「ところで、来世というのはあるのかね」

と黒川が聞く。

「確かにある。罪の深い者は地獄に落とされる。次に罪深い者が行くのが餓鬼道だ。この世の罪は正直に現れる。たとえわずかでも、罪の報いはある。私より先に死んだ者も、それぞれ罪の深さによって、畜生道に行ったり、修羅のちまたに行ったりしている。人間に帰る者もある」

深川が語るうちに、嫌な匂いがあたりにただよい、黒川が暗闇の中で手を払ってみると、何か冷たいものが手に触る。亡霊だったら、触って分かるような形はないはずだと思って、その物を押してみたけれど、大層重そうだ。

深川はもう帰るという。黒川は止めたけれども、深川はなおも帰るという。

明け方になって、黒川が灯りをつけてよく見れば、そこにあったのは深川ではなくて、2メートル以上も在ろうかという大男の死体だった。死んでからしばらく立つらしくて、腿のあたりは爛れはじめていた。その臭いことと言ったらない。

その死体は、遠くの野原に捨てた。見物人が沢山来て、中の一人が、私の兄だという。家の中で死んだのに、不意にいなくなってしまったのだそうだ。その死体を持ち帰り、葬式をしたということだ。

                        終わり

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コメント

今日公民館でカエルさんの水彩画見てきました。よかったです。はがきさいずの水彩画かスケッチ描いていただきたいな~~
家に飾りたいですぅ

サーヤ様、コメントありがとうございます。私の絵は下手です。それが味だと自分で思っています。私たちのグループには、上手い人もいたでしょう。
                     ぼんくらカエル

投稿: さーや | 2008年6月19日 (木) 20時54分

あのタッチが持ち味ですよね、好きですよ 

sa-ya様
 
ありがとう。

      ぼんくらカエル

投稿: sa-ya | 2008年6月20日 (金) 21時49分

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