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2008年6月23日 (月)

尺貫法・田上の雪地蔵2

6月23日(月)

尺貫法(ぼんくら日記)

精障者作業所Mへ。

計量法というのがあって、今は何でもメートル法で表記するようになっている。

私は琴を作る仕事をしていたから、現役時代は尺貫法に馴染んできた。そんな私でも、身長や体重はメートル法が分かりやすい。長さや重さについてはメートル法である。

しかし、体積となると、少し事情が違ってくる。1升とか1合の方が、1リットルなどと言うよりは実感がある。

面積となると、なおさらである。○平方メートルといわれるよりは、○坪といわれるほうがイメージがわく。部屋の大きさは○畳に限る。6畳とか4畳半とかなら、ははあと思うけれども、○○平方メートルではぴんと来ない。若い人は、こんな場合でもメートル法が分かりやすいのだろうか。

今でも建築資材などは、尺貫法が基礎になっている場合が多い。たとえばベニヤ板は、90センチに180センチの大きさが標準である。これは1畳の大きさで、2枚合わせると1坪になる。市販されている障子紙は、90センチ幅の障子が貼れる寸法である。

昔の日本家屋は建具も畳も、窓の大きさも、部屋の間取りも、90センチ、180センチの寸法を積み重ねたり、割ったりする大きさで出来ていた。

精障者作業所Mで、障子紙を使う作業をしたものだから、ふとこんなことを考えてみた。

田上の雪地蔵・2(狗波利子・通算32)

    原作・浅井了意   現代語訳・ぼんくら日記

(前回のあらすじ・子供の頃雪地蔵を作って遊び、その雪地蔵をたわむれに供養した子供が、学識豊かな明阿僧都という僧になった。明阿僧都は急病になり、息絶えたが、1昼夜後によみがえった)

明阿僧都は、その1昼夜の出来事を話す。

夕方2人の役人が来て、知らないところに連れて行かれた。玉で出来た階段を上がり、瑠璃の大地を踏みしめていくと、楼門があった。内には宝殿があり、屋根は黄金のタルキ、鳳の瓦、、虹の梁で出来ている。

庭には見慣れない樹木が花を乱れ咲かせている。もしここが天上でないとしたら、いったいどの浄土だろうかといぶかりながら見渡せば、御殿の左に、小さな旗をつけた矛が立っている。その上には、人の頭がふたつ載っている。右の方には、黄金の台に大きな鏡が立てられて、四方に旗が翻っている。

青い衣の役人が玉のすだれを上げれば、その床は、金銀珊瑚などで出来ていた。

垣の外には、囚人が、手かせ、首かせをされて、泣き叫ぶありさま、まことに哀れである。

この様子を見て、ここは閻魔大王の宮殿であると分かった。

閻魔大王が現れて玉の床に座ると、冥官二人が明阿僧都を招き入れ、床に座らせて言った。

「寺院を新築したので、あなたをここに迎えました。供養を述べて、法事を行ってください」

僧都が中門まで進むと、若い法師が来て、

「私はその昔、あなたが供養した雪地蔵です。あなたが軽い気持ちで雪地蔵の開眼供養を行った功徳で、さわやかな弁舌と学識を得たのです。それを感じて、閻魔大王は新しい寺院の供養にあなたを迎えました。あなたにこの如意棒を与えましょう。これを持って説法をすれば、弁舌は泉のようにわいて、滞ることはないでしょう。」

と言って去った。

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