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2008年6月13日 (金)

水彩画の展示  甲府の亡霊

6月13日(金)

水彩画の展示

Mizutani10009 まず、新聞の写真のスケッチ。このスケッチをしようと思ったのは、唇の形が美しい人と思ったから。でも、この絵では何とも分からないや。

2枚目もMizutani10010 これも新聞から。

「水彩画の会」公民館ホールの展示が、今日から2週間。みんなで会場の整理をする。イスやテーブルを片付け、倉庫から、展示のためのパネルを出したり、展示用に組み立てたり。

全員の作品の位置を決め、展示を終えたら、誰も彼も、もう疲れちゃった。

その後、絵を描く時間もあったわけだが、まともな水彩画を描いた人は0。私は小さめのスケッチブックに、鉛筆画を3枚。もっとも頑張った方ですね。

甲府の亡霊(狗波利子・通算26回)

     原作・浅井了意  現代語訳・ぼんくらカエル

武田勝頼は、織田信長によって滅ぼされ、城は一片の煙となった。城跡は草ばかりが生い茂り、狸の寝床、狐の住みかとなってしまった。

まわりには、今でも百姓の家が所々に立っているけれども、昔とはまるで違って、いかにも荒れ果てた様子である。

時々は、考えられないような異様なことがおこり、人々を悩ませると言うことだ。

修行僧、好雲坊というものがいた。もとは竹田の人である。世の無常を感じ、出家して、諸国を渡り歩いていた。諸国修行とは言っても、関所があったり、役人の取り締まりがあったりで、自分の思うままにはならない。

たまたま甲府に来たときに、夕方になったので宿を取ろうとして、うらぶれた茅屋の戸を叩いた。小屋の主が出てきて言う。

「旅のお坊様に宿をお貸しすることはたやすいことです。しかし、この小屋に泊まった方には、夜中に異様な出来事があります。それを承知の上ならばどうぞ」

「私は出家の身。もともと命を捨てた者です。そんなことなど気になりません。野山の木の根元や岩の間、古い社の横などに野宿することも多いのです。まして、人が住んでいる家に泊まるのに、なんの不足がありましょうか」

その答えを聞いて、主は小屋の奥の粗末なむしろの上に案内し、粟飯を勧めた。たいまつで明かりをとり、主は話しをはじめた。

「このあたり、昔は豪勢な城があり、城の外には、侍たちの家々が並んでいました。大変賑やかでした。それが今ではこの有様。この家のように、落ちぶれた貧しい家が、わずかばかりあるだけです。昔の人の思いが残っているのか、異様なことが起こります。驚かないでください」

夜も更けたので、主は自分の部屋に入った。好雲は念仏を唱えて、心静かに眠りについた。

                            続く

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