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2008年5月27日 (火)

浦山川スケッチ 交野忠治郎発心

5月27日(火)

秩父線浦山口駅下車、浦山川のスケッチ。(ぼんくら日記)

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どうも上手く並びませんね。技術が未熟です。

交野忠治郎発心(狗波利子 巻2の2 通算12)

(前回のあらすじ。交野忠治郎は静岡にの今川氏の家臣だったが、今川氏が滅びてから、その日の食に不自由するほど貧しくなっていた。妻にそそのかされて辻斬りをするが、その妻に嫌気が差し、出家し放浪する。3年後、若い法師の家に宿を借りる。)

忠治郎が若い法師に聞いた。

「先ほどの念仏の間中、しきりに涙を流されていたが、なぜでしょうか?」

「私はもと、三好日向守の家来でした。幼い頃父に死なれ、母方の祖父に育てられました。祖父の跡を継ぎ、妻を迎えてこの近くの田宮の里に住んでいました。しかし、程なく妻は盗賊に殺され、悲しく、悔しさは限りがありませんでした。妻の敵を見つけたら、たとえ虎の住む荒野に隠れていようとも、鯨の住む海にいようとも、その恨みを晴らさずにおくものかと思っていたのです。そんな思いばかり強くては、世の中を渡って行くことが出来ません。いっそのこと出家して、その迷いを覚まそうと思いました。」

法師はさらに話を続ける。

「浮き世のことはこれまでと思い定めて、仏に身を仕え、妻の菩提を弔う毎日です。そういえば、妻を討たれてから、今日がちょうど3年目です。あなたも仏に仕える身、妻のために、どうぞ一緒に祈ってください」

    恨めしく又なつかしき月日かな

            別れみとせのきょうと思えば

忠治郎は法師の話を神妙に聞いて、

    年ふればわすれ草もや生ぬらん

            みとせのきょうと思われもせぬ

「その話を聞いて、慚愧に堪えないことがあります。あなたの妻を殺したのはこの私です。そのために、諸国を巡る身となりました。今日ここへ来たのは私の運の終わりです。むしろ嬉しく思います。どうか私の首を討って、敵を取ってください。」

と首を差し出した。

法師はそれを押しとどめて、

「確かに敵に会いたいと祈った来ました。しかし、もはや仏に仕える身。憎しみは消えました。今日ここで巡り会ったのも、仏のお導きによるものでしょう。これも仏道の縁。しばらくここにとどまって、妻のため、念仏を上げて弔ってください」

その後10日ばかり、忠治郎はとどまったが、その後法師のもとを去り、行方を知るものはいない。

若い法師は4年ほど後、病を得て亡くなった。村人たちは法師を塚に埋め、木を植えてその標とした。

                            終わり

 

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コメント

浦山口スケッチ行ったのですね。
武甲に行った時、いい渓谷?だと思いました。
山の会の誰かさんなら、釣りに来たくなるような所。

時間あるときに、ゆっくりお話読ませていただいてます。
いつかな?中学の頃かな?
雨月物語を読んで、、絵本の昔話から、大人になった自分を
発見?し、感動したことを思い出してます。

投稿: 五十路 | 2008年5月28日 (水) 08時52分

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