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2008年2月 6日 (水)

上田秋成

2月6日(水)   曇り、雪

天気は怪しかったけれど、洗濯。

俳句の会の会計帳簿を精査して、誤りに気づく。その訂正に半日がかりだ。

終わって外出。外出先で家の前のパン屋さんに会い、帰りは車に同乗させて貰う。

3時頃帰宅し、その頃から雪が降り始めた。慌てて洗濯物を室内の移す。

上田秋成(胆大小心録)

「雨月物語」や「春雨物語」で有名な上田秋成には、「胆大小心録」という随想録がある。最もこれは、生前に出版されたものではない。しかし写本などが残っているので、生前にまとめられてはいたのだろう。なお、「胆大小心録」の「胆」は本当は「膽」である。

若い頃これを読んで、幾つか記憶に残っている言葉がある。鎌倉幕府が倒れて室町時代を迎える戦乱の頃、戦いに敗れた方の下級の大将も処刑されることになった。その「佐介なにがしと云う武士」が歌を詠んだ。その歌、

   皆人の世にあるときは数ならでうきにはもれぬわが身也けり

「とよみしは、涙落つることわり也」。

他の人たちが良い思いをしているときには、その数の中にも入れなかったのに、悪いときには一緒に首を切られてしまう、という意味である。

私などは、バブル景気の頃にこれといって良い思いはしなかったけれど、景気が悪くなると、真っ先に苦しくなりますね。まあしかし本当は、私などはまだいい方だ。豊かと云われる日本で、生活苦や看病疲れから自殺する人がいる。働いても働いてもネットカフェから抜け出せない人もいる。この日本で、餓死する人さえいるのである。

設備投資が上向きだから景気が良い、企業が黒字だから景気が良い、などという。嘘をつけ。庶民の生活を苦しめて、何の景気だ。小泉さんあたりから、急におかしくなってきたね。これが豊というのなら、随分ゆがんだ、品のない豊かさだ。

再び「胆大心小録」

「茶は好みて飲めかし。市中に礼服をつけて茶席をよろこぶは、客主共に小児の業なり。古器伝来は賞すべし。価もて求めしは、舜椀といへども、古廃棄なり」

「舜」とは古代中国の伝説の王。大金をはたいて買うのでは、舜王の使った椀だって虚しいと云うこと。ブランドものを追いかけてばかりいる人は耳が痛いはず・・・なんだけど、そんなことは感じないかな。

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» 怪異の世界#9・・・「雨月物語」★上田秋成の歌碑/梨木神社(京都) [飾釦]
昨日投稿した記事、上田秋成の墓を訪れた同日に京都府立医大病院の近くにある梨木神社に行きました。季節は秋の終わりなのでとても綺麗、風情があります。 その神社には、上田秋成が神社近くの東桜町にあった羽倉信美宅で没したのを記念して歌碑が立てられています。歌は「ふみよめば絵を巻きみればかにかくに昔の人のしのばるるかな」と・・・。 その神社には井戸があり湧き出る水は「染井の水」として京都三名水に選ばれているが、唯一つの現存名水であるそうです。その日も近所の人たちが水を汲みに来ていました。うらやまし... [続きを読む]

受信: 2008年2月17日 (日) 08時22分

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