« 生活いろいろ | トップページ | スローガンに酔うな »

2008年1月31日 (木)

「母べえ」を観る

1月31日(木)  晴れ

映画「母べえ」を観る。

じつは今日、他のも用事があったのだけれど、「母べえ」の方にした。映画評を見て、これは観ようかなと思っていたことと、昨日尋ねてくれたTさんが「母べえ」は良かった、といっているのにも影響された。

私の子ども時代、楽しみは映画くらいしかなかった。中学の頃、親にも学校にもないしょで映画を観たりした。学校の授業より良い映画を観る方が、人生に役立つ、などと考えていた。だから勉強が出来なかったのかも知れないけれど、いまでもその考えが間違っているとも思えない。

「母べえ」を観て、私は1リットルほど涙を流した。というのは、もちろん嘘だけれども、かなり泣いたことは確かだ。戦争の、本当のつらさは、前線の人たちの経験であろう。しかし、前線ではなくても、銃後の記憶というものが、私にはある。その頃の話に、私は弱いのである。

このブログ「蛙のたわごと」のごく初めのころ、「本のないお話」という童話を書いた。私はその童話を、泣きながら書いている。童話の出来はどうでも、私はそこに、嘘は書かなかったと思っている。細かなエピソードは、私の体験したことや、私が知人から直接聞いたことで綴ったものである。

私はその童話の最後に、次のように書いた。(童話の主人公は、小学校の先生をしている)。

「人間は誰でも、自分のお話を持っています。本に書いているお話もあれば、書いてないお話もあります。誰かに聞いて貰えるお話もあれば、誰にも聞いて貰えないお話もあります。たとえば、空襲で逃げ遅れて死んだ人も、自分のお話を持っていたのに、誰にも聞いて貰えませんでした。皆さんもこれから、お話を作りながら生きていくのです。出来るだけ楽しいお話を作ってください。何年かあとで先生と会ったときに、こんどは先生にそのお話を聞かせてください」

「母べえ」は自分の話を映画にしてくれる人がいたのです。映画にも、本にもならなかった話が、どれほどあったことか。

戦争なんか、決してしてはいけないのです。人間は員数ではないのです。自分の正義が、万人の正義ではないのです。分かりますか、ブッシュさん。

|

« 生活いろいろ | トップページ | スローガンに酔うな »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/118203/10176547

この記事へのトラックバック一覧です: 「母べえ」を観る:

« 生活いろいろ | トップページ | スローガンに酔うな »