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2007年4月11日 (水)

落ちこぼれ

4月11日(ぼんくら日記)

行きつけに街の寿司屋が閉店した。小さな店で、人通りの少ないところにあった寿司屋で、だから閉店したと言えばその通りなのだけれど、なんだか淋しい。

何でもかんでも競争社会で、敗れるのは敗れる方が悪いというのが、現代の風潮である。店主に、特に才能はなくて、人がよく、ただまじめに鮨を作り、客に応対していた。そんな店が、また一つ潰れる。

個人も企業も国も、競争社会である。人々は勝ち続けなくてはならない。しかしそれが出来るのは、ごく限られた人である。昨日の勝者は、今日敗者になる。せっせと落ちこぼれを作る社会だ。片手でちょっと福祉の真似事をして、もっと努力しろと言って予算を削る。

一度落ちこぼれた人が、働く意志があり、働く精神力、体力もありながら、なかなか再就職できない。再就職してまじめに働いても、生活保護を受ける人よりも少ない収入しか得られない、こんな社会がまともだと言えるだろうか?

これからも、落ちこぼれは増える。

企業は商品を安く提供しなければならない。安い労働力を求めて、中国に行き、インドに行き、東南アジアに行く。日本でシャベルの土を掬っていた人は、中国やインドで土を掬う人に代えられる。知的仕事をしていた人も、一度落ちこぼれると土を掬うような仕事をしなければならなくなる。しかしその仕事は、日本以外でやる仕事になってしまう。だから仕事が無くなる。仕事があっても、ごく安い給料になる。ワーキングプアーだ。

こんな人々を、落ちこぼれといってすましていていいのか。

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