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2007年3月 8日 (木)

へび

3月8日(ぼんくら日記)

一昨日(3月6日)は啓蟄だった。このころ冬眠から醒めて、地中から虫がはい出すのだそうである。24節気の1つらしいのだが、俳句を始めるまで、こんな言葉は知らなかった。

本当にこの日を中心にして虫がはい出すかどうかは知らないが、昔は、妙に蒸し暑い日を「虫が湧くような陽気だ」といった。昔は、本当に地中や水中から虫が湧くと考えた人もいただろう。

虫というのは不快なものが多いけれども、これも我らの仲間で、地球から無くなればいいというものではない。農薬やら、土地や水の利用方法のせいであきらかに減っている。

先日テレビで知ったのだが、蛙にも絶滅を心配される種が幾つもあるそうだ。ぼんくらカエルとしては、身内の死はただごとではない。コンクリートで護岸された水路、農薬は蛙の大敵である。蛙の餌となる虫も減っているのだから、私の仲間も、生き延びるのが難しい。

山歩きは私の趣味の1つである。何年も前から気づいていることではあるが、山に入っても、蛇を見ることが本当に少なくなった。昔ならば、郊外の林や農道を歩けば、当たり前のように蛇が見られた。農家ならば、家の梁の上にアオダイショウが住みついていたりしたものだ。

子どもの頃、牛小屋の前で友達と話していた時、どさりと目の前に落ちてきたものがあった。見ると、アオダイショウがネズミに巻き付いていた。私たちはその蛇がネズミをのみこむのを見た。囓って呑み込むのではなく、大きな口を開けて、丸ごと呑み込むのだった。裸足で畑を耕していた時、気がつかずに蛇を踏んでしまったこともあった。気持ちの悪い存在ではあるが、蛇は身近にいる動物だった。

私は蛇は嫌いだけれど、夏に藪山に入っても、めったに蛇にあわないというのは異常であると思う。ぼんくらカエルとしては、考えるのもおぞましいが、蛙は蛇の好物である。蛙ばかりでなくねずみなどの小動物も減っているのだろう。虫が減って、小動物が減って、蛇も減ったということだ。

去年だったか一昨年だったか、ある人が山に入って、大きな蛇を見て、びっくりしたという投書が新聞に掲載されていた。投書子は、そのときはびっくりしてそのまま帰ってしまったが、警察に届ければよかった、と結んでいた。私はあほらしくなった。ニシキヘビでもいたというならともかく、単に大きな蛇が山にいたというだけで、警察に届けるも無いものだ。おそらく、大きなアオダイショウがいたというようなことだろう。山に蛇が入るのは当たり前のことなのだが、近ごろは当たり前ではなくなっている。だからこんな投書をする人がいるし、その投書を載せる新聞もある。環境破壊が進んでいる証拠で、その方が怖い。

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