« 花 | トップページ | マンション住まい »

2007年3月 3日 (土)

車と携帯

3月3日(ぼんくら日記)

「車と携帯」という題を見て、「車に乗って携帯を使うのは危険」などという内容かと思う人がいるかもしれない。残念でした、はずれです。

ある俳人が、「携帯電話」のことを「ケータイ」と書いて俳句にした人に、注意をした。「ケータイとは持ち運べるということです。必ずしも携帯電話の意味ではありませんから、この使い方は間違いです」。うーん、その通りなのだけれど、多分その考えは通らなくなる、というのがそのときの私の感想である。

1945年、日本は戦争に負け、私は秋田の田舎に疎開していた。私はまもなく新制中学に進学。まだ田舎の学校では、英語を教えられる先生がいまなかった。1年生の1学期だけ、英語の先生がいたが、その先生が上京したから、英語の授業はなくなったのである。それでも、2年生の2学期くらいに、新しく英語の先生が赴任してきた。なぜかその先生は、いつでも教科書を2冊持ってくる。ある時、先生が教科書を忘れて教室を出て行ったので、その教科書を開いてみると、1冊は「あんちょこ」なのであった。

「あんちょこ」というのを知っているだろうか。当時あった、教科書に沿った参考書である。英語のあんちょこの場合、教科書と同じ英語が書いてあって、英語にはかなが振られているのだ。そして、その下には日本語訳がある。先生はそのあんちょこを見ながら教えていのだった。

そんな状態で英語を習ったが、たしかその先生が言ったと思う。「自動車は『モーターカー』というのだけれども、アメリカでは、単に『カー』といえば自動車のことになる。つまり、『車』と言うだけで『自動車』の意味になる」。

私は不思議だった。車とは円盤状で転がるものである。大八車もあれば糸車も、歯車もある。その他いろいろな車があるのに、自動車の意味になるなんて、と納得がいかなかった。しかしまもなく、日本でも「車」と言えば「自動車」を意味するようになった。昨日の日記に「さくら」と「花」の関係を書いたが、それと同じようなものだ。

私の言いたいことはもうおわかりでしょう。携帯電話が出始めた頃は、ケータイだけでは電話の意味にはならなかった。しかし今では、ケータイといえば携帯電話のことといってもいいと思われる。「ケータイ」は「携帯電話と違う」といった俳句の先生も、「車」は「自動車ではない」とは言わないと思う。

|

« 花 | トップページ | マンション住まい »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/118203/5557702

この記事へのトラックバック一覧です: 車と携帯:

» 俳句と川柳とは?人気のサラリーマン川柳とは? [俳句・川柳 趣.net]
日本伝統の俳句・川柳。そして人気のサラリーマン川柳のご紹介。 [続きを読む]

受信: 2007年3月 4日 (日) 14時29分

« 花 | トップページ | マンション住まい »