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2007年2月22日 (木)

障害者の作業所

2月22日(ぼんくら日記)

 近ごろ、どことかの障害者の施設で、最低賃金にほど遠い額の給料しか払わずに、障害者に仕事をさせていたとして問題になっている。問題の施設の場合は、障害者を食い物にしていたとの疑いをもたれているのだろう。

 しかし多くの障害者作業所では、障害者を食い物にする意志はなくても、決められた最低賃金を払えないでいるのが実状である。最低賃金を払わないですむ作業所にはいくつかの条件があって、たとえば、作業時間や日時の拘束をしてはいけない、と言うようなこともその一つだ。

 私は精神障害者の作業所に、ボランティアとして係わっている。スタッフではないので、詳しい事情は分からないが、障害者に給料を払うのは、なかなかたいへんなことなのだ。

 障害者は、大きく分けると3つある。身体障害者、知的障害者、精神障害者である。あるいは、このように呼んだり、分類したりすることはいけないことになっているのかもしれない。どこかの誰かから、知的障害と言ってはいけないと聞いたような気がする。言葉など少し言い換えたところで、中身が変わらなければ同じことだと考えているせいか、代わりの言葉は聞いたかもしれないが、忘れた。

 とにかくその中の、精神障害者の作業施設に係わっている。その作業所はシフト制で、メンバーの出勤日は決まっている。実は、精神障害者の特徴の一つは、がんばれないことで、決まって日、決まった時間に来なければいけないというのは、もっとも苦手とするところだ。だから、シフトとは言っても、その日になるべく来る、その時間になるべく来ると言うことであって、強制ではない。実際、来る人、来ない人、いろいろである。そして出勤してくれば、軽作業をするわけだが、作業中であっても、気分や体調が悪ければ、裏に用意されているベッドで休む。あるいは本人の気持ち次第で帰宅する。そのような人たちにやってもらう仕事と言ったら、どうしても内職のようなものになる。内職というのは健常者でも、最低賃金にほど遠い収入しか得られないものだ。スタッフやボランティアが頑張るしかない、それがおおよその障害者作業所の実状である。

 作業所にも、自助努力がもとめられる。もっともである。何かもう少し効率のよい仕事を与えたい、と、多くの良心的な作業所では考えている。それができないのは、スタッフやボランティアにに能力がないからだと言われれば、反論もできない。障害者の作業所で比較的うまく行っているのは、食べ物作りだ。パンを作る、ケーキを作る、弁当を作る、食堂をやるなどである。この場合でも、安い給料で働くスタッフ、無料で協力するボランティアが必要である。それでなお、障害者に最低賃金を払えないことが多いということを知って欲しい。

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